浮力は水圧に関係するものですが、
この浮力のおかげで、水中運動の効果が大いに発揮されることを忘れないでください。
ところで、浮力の力で水中に浮く私たちは、宇宙の中をさまよう状態と同じだと思いませんか?
そうです、水中は最も身近な無重力の宇宙空間です。
無重力であるということ、それが、水中運動の魅力です。
では、浮力による水中運動の効能と注意点を。
1.水中運動と陸上運動とでは、ジャンプ着地時における関節への衝撃が大きく変わります。
浮力のおかげで、腰や膝・足首に負担を掛けることなく、運動を持続できます。
股関節周囲筋のコントロールをつけたいときは、水深は浅めに、頚椎のコントロールをつけたいときは、水深は深めにすると、効果が上がります。

2.陸上では、片足の重さは、一般的には体重の1/6です。
ですから、60キロの人であれば、片腕足約10キロですね。
20キロを持ち上げるのは、結構大変ですので、脚や腹筋や殿筋の筋肉すべてを使って、脚を持ち上げていますが、これが、水中の場合は、その重さは0キロに近いです。
これも浮力のおかげです。
ストレッチやジャンプなどで体を動かすことが非常に楽になります。

3.水中に水平に浮くことで、無重力状態を体験した場合、からだの緊張がとれ、心身両面で非常にリラックスします。
全身が弛緩し、浅い睡眠状態となり、筋肉のリラクゼーションが現れます。

浮力は水中体操に欠かせない要素ですが、水深、水圧とのかかわりの中で、その強さに違いがあります。
この3つの関係をきちんと把握しておきましょう。